
社会課題の解決に邁進!
サステナリーダーの奮闘記。
データからCO2削減の仕組みづくりを
- 濱:
- 2022年にサステナビリティ委員会が発足して、約4年。取り組みが実を結び、環境課題に取り組むEグループでは国際的な環境情報開示の枠組み「CDP」の気候変動部門での評価が前回のB-からBにアップしましたね!
- シュターク:
- ありがとうございます。「説明できる管理状態を継続的に維持している」と認められた結果です。「CO2排出量を減らして評価された」と勘違いされやすいですが、CDPはCO2排出量の大小を競うものではなく、企業が気候変動を「経営リスクや経営課題としてどう扱っているか」の評価なので。
- 濱:
- 一つ下のC評価だと「排出量の把握」まで。B評価は数値の前年差異を説明できる状態維持など管理の「仕組み作り」が不可欠になってくるから、委員会の腕のみせどころですね。
- シュターク:
- まずは全社データを集計して可視化すること。それでようやく「どこにCO2削減のレバーがあるか」分析できるので。ゆくゆくは各部署からデータを入力すれば集計できるシステムを作りたいですね。
- 濱:
- そもそも、CDPの質問数が膨大なんですね。約500項目もあるとか。
- シュターク:
- そうですね。自社が排出するScope 1・2からサプライチェーン全体におよぶScope 3のデータ算定にステップアップして難易度もあがったし、データ取集が大仕事ですね。資材を運ぶときの排出量や、お客様の入居後の生活エネルギー消費量まで算定が必要なので。
- 濱:
- 部署どころか事業をまたいでデータを依頼するハードルがあるわけですね。
- シュターク:
- だから、SGグループの活動にはかなり助けられています。web社内報には部署の紹介や新入社員のプロフィールも掲載されていて、初めて連絡する時でも心理的なハードルが下がるというか。
- 濱:
- それ、一番嬉しい誉め言葉!SGグループにとって社内コミュニケーションは重要なテーマなので、「取り組んできたかいがあったな」と噛みしめています。
これからの働きやすさを考える
- シュターク:
- Web社内報には「二酸化炭素の排出量」算定の意義も載せていただきましたね。グループ全社員に脱炭素化の意識を高めるeラーニング研修も実施しましたが、このシステムも社会やガバナンスの課題を考えるSGチームが整備してくれたものですよね。
- 濱:
- そうです。活動初期は階層別の研修やeラーニングによる教育の習慣化に取り組んで、表彰制度の設定やweb社内報の導入…と広げていきました。
- シュターク:
- 私は委員会が発足したのと同じ年に入社しましたが、「人間ドック費用補助」「有給所得奨励期間の設定」「ノー残業デー導入」など福利厚生が一気に充実していった印象があって。
- 濱:
- スタッフの長期定着に向けた取り組みですね。企業のCO2排出減は重要な課題ですが、その企業が存続しなければ持続可能(サステナブル)とは言えませんから。一人ひとりが「この会社で働き続けたい」と思ってもらうことが鍵だと思うので、委員会がグループを横断した構成でいろいろな立場の人から意見を聞ける強みを活かし、さまざまな提案をしています。
- シュターク:
- SGグループは「産休育休ガイドブック」もリリースしましたよね。
- 濱:
- 産休・育休に関する社会の制度は充実してきたものの、内容が複雑ですし、特に初めての方には不安な点も多いと思うので。妊娠した本人だけでなく、男性育休や報告を受ける上司が意識したいポイント、周囲で働くメンバーに向けた情報も掲載しています。
- シュターク:
- 作りたかったのは「マニュアル本」ではなく、制度をより安心して利用できるための環境、ということですね。私たちの活動はただ数字を改善したり、制度をつくって終わりではなく「いかに意識を変えるか」「どう根づかせるか」が大切。
- 濱:
- 以前は「ここが改善されたらもっと働きやすいのに」と気づいても、会社へ提案するハードルが高かった。その点、委員会は意見の受け皿になれるし、施策として導入されれば効果も出ます。SGグループ冥利につきますね。
- シュターク:
- わかります!私も活動を通じて、すごく嬉しいことがあって。日本の大学で「日常生活のカーボンフットプリント」を教えているドイツ出身の友人が、当社が排出量を計算している現状や、私がその担当していることを話したら、大興奮していました。
- 濱:
- 私達の活動はお客様やステークホルダーの皆様からの信頼向上にもつながり、最終的に社会の課題解決と企業価値の向上につながるもの。やりがいがありますね!


委員会が教えてくれた、自分の活かし方
- シュターク:
- リーダーになったタイミングは、私が去年の9月で濱さんは今年に入ってすぐ。でも、委員としての活動は濱さんの方が長いですよね。
- 濱:
- 委員会が発足してわりとすぐメンバー入りしたので、委員歴は3年ほどですね。もともと経営企画部に所属していて、全社的な関わりが多かったのが選ばれた理由のようです。
- シュターク:
- SGグループの活動は「人的資本経営推進」がテーマだけど、人事の経験はなかった?
- 濱:
- そうなんです。ただ、私が入社したのが2012年で。札幌店が開設されて全国展開が始まったり、アセットシェアリングなど新事業が増えたりとグループの拡大を間近で見てきた世代なんです。長く会社にいるからこそ改善の余地に気づきやすかったり、提案しやすい、といったことはあるかも。
- シュターク:
- ご自身の出産経験も「産休・育休ガイドブック」づくりに活かされていますよね。
- 濱:
- はい。出産も、子育てしながら働いてきた経験も、めいっぱい活かしました。サラさんも、高い語学力を活かしてCDP算定のハードルをクリアされたとか。
- シュターク:
- 回答にあたっては、原文理解が必要な部分がありますので。最初は「どうして私がサステナビリティ委員に?」と不思議でしたが(笑)、社員の個性や能力をよく見てくれている会社だな、と改めて思いますね