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愛猫は安全に、自分自身は“ズボラ”に。ネコと自分が双方無理なく楽しく暮らせる家。

物件概要

家族構成 1人暮らし
築年数 21年
間取り 1LDK→1R
専有面積 約42㎡
工事費総額 約1150万円
種類 購入してリノベーション

東京都 S様

仕事で家を空けている日中、愛猫が危ない目にあってはいないか、楽しく過ごせているかと心配になってしまったS様。愛猫が安全にお留守番できて、S様も安心して仕事に集中できる家を求めて、中古マンションを購入してリノベーションをすることにした。

「テーマは“ネコも自分も長生きできるズボラなマイホーム”です!愛猫が主役の家作りを目指し、さらに私が生活の中で面倒と感じることをとことん排除しました」と笑うS様。

愛猫が景色を楽しむキャットウォーク


お留守番をする愛猫が存分に遊べるように、キャットウォークをできるだけたくさん付けたというS様。外の景色を眺められるよう、掃き出し窓を横切る形でも設置した。
「キャットウォークがあるので普通のカーテンは付けられず、上からも下からも開けられるハニカムスクリーンにしました。コードレスタイプなので、愛猫が紐に引っ掛かる心配もありません」


他にも、ドアや小窓にはガラスではなくアクリル板を使ったり、倒れる心配があるテレビは置かずにプロジェクターを使ったり。猫じゃらしが揺れる動画に興奮しても、壁に飛びつくだけなので安心して見守れる。

「床暖房は、全体的にホカホカ温まると聞いてガス式のものにしました。ゴロゴロと気持ち良さそうに寝ている姿を見ると、こだわって良かったと思います」と微笑む。

ネコの遊び場とゾーン分けしたクローゼット


S様が帰宅するとすぐに飛びつき甘えてくるというネコちゃん。外への飛び出し防止策として、玄関まで距離を置く動線にし、扉を設けて猫が行き来できないように。
廊下にクローゼットを設けたのは、愛猫が外出着にじゃれつくのを防ぐためと、部屋着に着替えてから抱っこをするため。

「帰りが遅くなると玄関が見える小窓のところで待っていて、ドアの向こうから早く着替えてと急かすんですよ」と顔をほころばせる。

「衣替えも服を畳むのも面倒なので、すべてハンガーで掛けられるように、ボリュームを計算して大きなクローゼットを作りました。
扉の開け閉めがイヤでロールカーテンにしたのですが、ロールカーテンすらも面倒で結局開けっ放し。内側にカーテンレールを付けてしまいました」と笑う。

自分自身の使いやすさにこだわったキッチン


キッチンは身長に合わせて低めの高さに。作業台を広く取るために、シンクとコンロは小さいものを選んだ。
「食器は手洗いして水切りカゴで乾かしたいので、カゴが置ける広いスペースが必須でした」
キッチン下の収納スペースは広く、愛猫の餌や非常食のほか、掃除用具などの雑貨もキッチン周りの収納にすべて収まっている。

普段は引き戸を開けて広く使い、出かける時は引き戸を閉める。これもお留守番をする愛猫がキッチンで危ない目にあわないようにとの配慮から。
リビングダイニングでくつろぐ愛猫を“ペットカメラ”で眺めるのが、仕事の合間の癒やしだとか。

広々としてホテルライクな水回り


以前暮らしていた賃貸マンションの水回りが、トイレや大きな洗面台が一室にあるホテルライクな空間で、それがとても気に入っていた。
「一人暮らしだからトイレと脱衣所が一緒でも気になりませんし、むしろ掃除が一気にできるのが便利です。
洗濯物は浴室で乾かしてサニタリーのハンガーパイプで整理したら、背後のクローゼットに一直線で持っていけるので、とてもスムーズなんですよ」

リビングダイニングからも目に入る洗面台は広く、石作りのようなデザインが美しい。
「大きな洗面台に慣れてしまったので、この広さはマストでした。物がたっぷり置けるし、下にはネコのトイレが置けます。ネコのトイレがあるからリビングダイニングとの間にドアは付けられません。だからこそ、生活感がない雰囲気のものを選びました」
この広さを確保できたからこそ、愛猫が玄関を覗く小窓も付けられたとニッコリするS様だった。

アドレナリンが出るほど楽しい打ち合わせ


インテリックス空間設計との打ち合わせは、とにかく楽しかったとS様は振り返る。
「ワクワクして、アドレナリンが出ていたんでしょうね。打ち合わせした夜はいつも、ああしたい、こうしたいという考えが止まらず眠れなくて。朝になると、あの部分はやっぱりこうしたいとメールしていました」と笑う。

最初の打ち合わせから建築士と顔を合わせることができて、話が早いと感じたS様。どんな要望にも頭ごなしに「できません」と言われなかったのが嬉しかったとか。
「ちきりんさんの『徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと』を読んでいたので、要望をまとめた10枚以上の資料を持参したのも良かったかもしれません。
自分がどのように暮らすのかを具体的に想定して、なるべくわかりやすい言葉にしてから打ち合わせに臨むのが、希望の家を作る近道かもしれませんね」と語った。

 

BEFORE

AFTER

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