広いリビングと対面キッチンに気分は新築。夫婦二人の楽しいおしゃべりが弾む住まい。
物件概要
家族構成 | 2人暮らし |
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築年数 | 22年 |
間取り | 3LDK→2LDK+S |
専有面積 | 約102㎡ |
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工事費総額 | 約1570万円 |
種類 | 自宅リノベーション |
東京都江東区 S様
お子様の独立と、海外赴任をされていた旦那様の帰国のタイミングが重なり、それに合わせてこれからの夫婦二人での暮らし方を検討し始めたS様。
子供部屋をなくして空間を広く使い、築20年になる家をキレイに整えたいと考えた。
「生活感があるのにスッキリとした事例が豊富なインテリックス空間設計にお願いすることにしました。
100平米を超える家なので予算内でできるか心配でしたが、細かな見積もりを出してもらえたので残せるところを相談しながら予算内に収めることができました」
既存の間取りを有効活用しながら広い空間を夫婦の暮らしに合わせ、古くなった内装を新しくしたいと希望。デザインとコストの調整はあったが「設備はおしゃれなだけじゃなく、使い勝手が良くて実用性も大切と言われたので、納得しながら選べました」
憧れのタイルを使ったキッチンでリノベを実感
全体的に淡い色で仕上げた広いリビングダイニングでは、毎朝ヨガマットを敷いて一緒にストレッチをしているというお二人。
「ヨガマットや器具がピッタリ収まる高さの収納にしてもらいました」とダイニング脇の収納の扉を開けてくれる奥様。ガラスパーテーションや玄関収納は既存のもの。収納は、棚板とハンドルを交換したので、まるで新品のように感じるという。
「リノベーションしたという実感が欲しくて、キッチンは向きを変えて対面式にしました。背面壁には、こんな家にしたいと憧れた事例と同じタイルを使っています。
洗面室も同じタイルですが、目地の色で迷っていると、建築士さんが目地色を分けて貼ったらどうですか?とオススメしてくれました。雰囲気が変わって気に入っています」
カウンターを設けたのは、料理中にも向き合っておしゃべりを楽しむため。座り心地のいいハイチェアをあせらず探したいと考えているとか。
窓辺にデスクを置いた旦那様の個室
「睡眠の質を大切にしたいから部屋を分けました」と笑うお二人。
旦那様は明るいところで仕事をしたいので、デスクを窓際に置くことに。デスクとベッドの場所を確保するためにクローゼットの配置を変えたところ「梁を避けることができて思いがけず収納量がアップしたんですよ」と嬉しそうだ。
引き戸にしたのは、開き戸によるデッドスペースをなくすため。普段は部屋とリビングの引き戸を開け放ち、風通しがいい状態で仕事をしているとか。
旦那様のもう一つの希望は、延長コードがいらない部屋。
「今までコンセントがなくて困ったことが何度もありました。模様替えしても、電化製品をどこに置いても届くように、とにかくたくさんつけました」と、6畳ほどの部屋にある4箇所のコンセントを指して満足そうに微笑む。
よく見ると、リビングダイニングにもコンセントが多めに設置されていて、広い空間でありながら延長コードは不要な様子だった。
ウォークスルークローゼットはアーチがポイント
奥様の部屋はベッドと鏡を置いたコンパクトな空間。その分スペースを広く取った扉のないウォークスルークローゼットが廊下まで続いているが、
「寝るだけの部屋なのでエアコンの効率は気にせず、風通しの良さを重視しました」と奥様。
クローゼットには二人の服が収まっているが、躯体がいい仕切りとなり、部屋の近くには奥様だけのスペースが作られている。
クローゼットの入口にはアーチを採用。廊下の突き当たりには絵が飾られ、小さな照明が灯る。
「照明を付けたいけれど絵も飾るかもしれないと伝えたら、建築士さんがちょうどいいサイズの照明を勧めてくれました」
玄関からリビングに向かう動線でアーチと絵が目に入り、まるで美術館の一角のような雰囲気を作っている。
室内窓からほんのり光が入る洗面室
照明がないと真っ暗になってしまう洗面室が不満で、少しでも明るくしたかったという旦那様。廊下洗面にすることも検討したが、水回りを大きく動かすとコストがかかるので、位置はそのままにして採光用に室内窓を付けた。
「すりガラスなので、曇りや汚れをあまり気にしなくていいんですよ」と奥様が言うと、旦那様は、「それでいて洗面室がとても明るくなったので気に入っています」と笑顔。
また、奥様が悩んだというのがトイレのカラーリング。淡い色が好きだけれど、トイレの棚は、濃い色にしたほうが引き締まるのではないかとかなり迷ったそう。
「小さな個室なのでここだけ印象を変えるのもありですよと言われて安心しました。
プランナーさんは、私が迷うといつも話を聞きながら気持ちの移り変わりをゆっくりと見守り、的確なアドバイスをくれて背中を押してくれました。しかも提案を決して押し付けてはこないのも良かったですね」と振り返る。
機能が向上した最新設備にも感動
「帰国したら、まるで新築のような家になっていて驚きました」と、満面の笑みの旦那様。毎朝起きるたびに、家が快適になったことへの喜びを感じるとか。
プラン中は一人で迷うことも多かったという奥様は、
「明るくてシンプルな家にしたいという最初の気持ちを大切に、迷ったときはデザインの参考にした本をバイブルとして見直し、何度も基本に立ち戻りました。いろいろな事例を見るとどうしても目移りするので、二転三転しないように色調やテイストはきちんと決めておいたほうがいいと思います」と、大切そうに“バイブル”を開く。
旦那様は「仮住まいの家賃や2回の引越し、新しく購入する家具なども含めて、リノベーションの総予算を決めておくことも大切ですね」とうなずく。
さらに暮らしてみてから感激したのは、新しい設備の素晴らしさだったとか。
「打ち合わせ中は家のデザインを重点的に考えていましたが、20年使った設備を新しくしたら機能の進化に感動しました。お風呂は冷めにくいし、洗面台は汚れにくくて掃除がしやすいんですよ。
デザインも重要ですが“使い勝手が良くて実用性も大切”ですね」と顔を見合わせて笑った。
BEFORE

AFTER
