予定外のリノベを予想以上に楽しんで。クロスやパーツで空間にアンティークな彩りを。
物件概要
| 家族構成 | 2人暮らし |
|---|---|
| 築年数 | 20年 |
| 間取り | 2LDK→3LDK |
| 専有面積 | 約78㎡ |
|---|---|
| 工事費総額 | 約1980万円 |
| 種類 | 購入してリノベーション |
東京都世田谷区 Y様
物件購入前はリノベーションを考えていなかったが、立地や景色が気に入った家がそのままでは暮らせる状態ではなかったことから相談に訪れたY様。賃貸の契約期間の都合で、購入から半年ほどしか時間がない中でのご依頼だった。
「他社には間に合いませんと言われました。でもインテリックス空間設計は、いつまでにプランを決めれば大丈夫とスケジュール全体を見せてくれて、間に合わせましょうという姿勢で臨んでくれました。
私はスピーディーに決断していくタイプなので、十分いけると安心しました」と奥様。
日頃からアートに親しみ、ヨーロッパのアンティークな雰囲気が好きという奥様メインでプランは進行。海外で過ごした経験が長いこともあり、色使いが美しい、レトロ可愛い家に仕上がった。
海外の風を感じるキッチンとリビング

青空のように鮮やかなブルーが清々しいリビングには、色からオーダーしたバルーン形のライトが浮かぶように灯る。
「家を買ったらこのライトを注文すると、以前から決めていたんです。天井が高いことから建築士さんに間接照明を勧められましたが、ライトが映えますよね」と笑顔。
扉は温かみのあるグレーにひと目惚れ。ドアノブやカーテンホルダーを真鍮で揃えて、全体にアンティーク感を演出した。

キッチンは、海外で使っていた高さのほうが自分に合っていると感じていたので、あえて95cm高に。
食器を一時置きする場所が欲しくて付けた食洗機は、もう手放せないほど便利だと笑う。
「タイルが大好きなので、キッチンと洗面にイタリア製のタイルを使いました。凹凸があって拭きにくいんですが、お気に入りなら手入れは苦にならないと知りました。ずっと見ていたくなっちゃいます」とニッコリ。

食品をまとめ買いするので、大きなパントリーは必須。ウォーターサーバーの熱がこもるので、風が抜けるウォークスルーにして正解だったようだ。
スペースを巧みに使ったそれぞれの個室

キッチンの裏は奥様のスペース。ドアはなく、キッチンとの間は大きく開口している。
「窓が多い家なので、風の通り道をふさぐのはもったいないと思いました。リビングのエアコン1台で、夏も快適に過ごせますよ」

コンパクトな空間ながら本棚と奥行きのある収納で、収納量はバッチリ。客間として使うこともあるので、カーテンでプライバシーを確保した。

旦那様のスペースは寝室の隣。勾配天井なので個室としては使いづらく感じたが、デッドスペースなく収納を確保したいと、建築士に依頼したとか。
「スペースをどう活かすかは、やっぱりプロじゃないとできない仕事だと感じました」と、建築士への信頼を言葉にする旦那様。
深みのあるグリーンのクロスは落ち着きがあり、仕事に集中できる空間となっている。
水回りのストレスは根本から解消

「共働きだと朝の準備の時間が一緒になるので、洗面台はダブルボウルを最初から希望していました」
日当たりが良く明るい洗面室は、まるでリゾートホテルのように心地いい。
ヘキサゴン形のフロアタイルは、玄関とトイレにも使用。壁の色が異なるからこそ、足元をリンクさせて一体感を持たせた。

「忙しくて掃除をする時間がなかなか作れないのですが、汚れはすごく気になってしまうんです。だから、とにかく掃除のしやすさを重視して建築士さんにオススメのメーカーを教えてもらいました。設備の色は水垢が目立たないグレーに。バスルームには棚や鏡も付けずスッキリとさせました」
バスタブには肩湯も導入。いつもピカピカのバスルームでゆっくりとお湯を浴びる時間に癒やされているという。
クロス選びは思いっきり楽しく

日本では白いクロスを使いがちだが、海外には色や柄のあるクロスを使っている家が多い。
「せっかくいろいろなクロスがあるのだから楽しみたい」と、SNSで画像を見ながらイメージをまとめていったとか。
寝室は二人ともテニスが好きなことから、全仏オープンのクレーコートをイメージした赤土色に。クローゼットの中は、その色に合うボタニカル柄をセレクト。

「トイレは遊んで、一番派手にしようと思いました」と笑う奥様。ジャングルのような柄にストライプを組み合わせるという大胆さに、アート好きな奥様ならではのセンスが光る。
「派手なクロスは汚れが目立ちにくいんですよ」と、見た目だけではないメリットも。
実はリビングのクロスも、経年のくすみや汚れがわかりにくいように、ややグレーがかった白を選んだ。いま美しいだけではなく、美しい雰囲気を保つ工夫が感じられる。
夢と現実のバランスを取りながら理想の家を実現
アート好きの奥様が主導でプランを進めたが、
「二人の家ですから、後から揉めないように打ち合わせには必ず同席しました。妻とプランナーさんが夢を膨らませているのを見ながら、冷静に予算のことを考える役割も必要ですよね」と旦那様。
夢を形にしたという奥様は、「コンセプトを変えて、あと100回はリノベしたいくらい楽しかった」と目を輝かせる。

「本当はみんな、自分が住みたい理想の家というものを持っているはず。それにはリノベをしないと出会えないので、気になる人はすぐにでもやったほうがいいと思います」と旦那様が力を込めて語ると、「スケルトンにしなくてもこんなに変えられることが驚きでした」と奥様が続ける。
「自分好みの空間になったので、早く家に帰りたいと思うようになりました。リノベーションという選択肢に出会えて良かったです」と、笑顔の絶えないお二人。家にお友達を招くことが多いそうだが、新居を訪れて、自分もやりたいと言うお友達が続出だとか。
BEFORE

AFTER




























