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換気と断熱を一番に考えて結露を解消し、家事も仕事もはかどる憧れの空間を実現。

物件概要

家族構成 ファミリー
築年数 22年
間取り 3LDK→2LDK+S
専有面積 約68㎡
工事費総額 約1290万円
種類 自宅リノベーション

東京都大田区 K様

20年以上暮らしてきたご自宅に、結露という大きな悩みがあったK様。
カビもひどいのでどうにかしたいと考えていた時に出会ったのが、ちきりんさん著の『徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと』。そこで結露の解消には断熱とインナーサッシが効果的と知り、フルスケルトンでのリノベーションを決意した。

「せっかくリノベーションするなら、収納と家事の効率も良くしたいと思いました。
3社で検討しましたが、インテリックス空間設計は見積もりの内容が細かく、こちらの無茶振りにも親身になって考えてくれたので、とても誠実さを感じました」

グリーンで彩られたカフェスペース


日当たりが良く暖かなリビングダイニングの片隅は、奥様こだわりの“カフェスペース”。観葉植物に囲まれたナチュラルな空間でコーヒーと焼き立てのパンが楽しめる。
「以前は窓枠にもあったカビが心配で、室内にはグリーンを置けませんでした」
センスのいいペンダントライトが下がるカウンターは奥様のワークスペースで、仕事の合間に家事を片付けることもできる。

また、リビングの死角にあるのは奥様のベッドスペース。ベッドの手前に洗濯物干し用のアイアンバーはあるが、ドアや壁はない。

「夏でもエアコンを使わないほど気持ちのいい風が流れます。そこで、風通しの良さを重視して開放的にしました。
ベッドスペース、ウォークインクローゼットから夫の部屋、玄関まで合計3か所の室内窓を設けたので、家全体に風が抜けて心地いいんですよ」と微笑む。

室内窓が通気の良さと明るさを確保


ステイホーム中はリモート授業を受けるお嬢様と部屋を共有し、重なる時はワークスペースを借りて外で仕事をしていたという、自称「放浪のテレワーカー」だった旦那様。息子さんの独立で旦那様の部屋が生まれ、落ち着いて仕事に集中できるようになった。
以前は換気が一番悪かったこの部屋も、2つの室内窓を設けたことで風が通る。

この室内窓からは明かりが漏れるので、以前は真っ暗だったという玄関に光が入るようになった。さらに、玄関ドアの内側はシート貼りで色の変更ができると分かり、内装デザインに合わせて白を採用。ニュアンスのある照明ひとつで十分な明るさが確保できる。

下足入れ横にはマグネット式のキッチンパネルを使ったスペースを設けた。雨に濡れた傘やレインコートを掛けられるようにしたいと希望すると、建築士がちょっとした空間を工夫してくれたとか。マグネットが使えるので、非常に重宝しているという。

自宅リノベだからこそ、サンプルからイメージを膨らませて

今まで個室を持たなかったというお嬢様。初めての自分の部屋を作るにあたり、いろいろとサンプルを見ながらご自身でクロスを選んだという。青系の濃淡数十枚の中から候補を絞り選ぶのは大変だったと振り返る。

なお、K様はクロスやタイルを選ぶ際、サンプルを持ち帰り壁に貼ったり床に置いたりして数日過ごして検討したとか。
「手元で見ている分にはちょうどいい色でも、数日見ていると暗いかなとか、合わないかなと思うことも。使う場所に貼ったり置いたりしてみると、照明や日差しの影響で色の印象が変わるのも感じました」

実際にそのクロスやタイルを使う場所で検討できるのは、ご自宅のリノベーションならではだが、おかげでイメージ通りに仕上がった様子だった。

水回りはスッキリさせて美しく


スマートに見えつつ大きな洗面ボウルが存在感を発揮する洗面室。植物に水をあげるためのジョウロが使えるサイズを希望した。
壁は歯ブラシなどを収納するニッチと、タオルが掛かるアイアンバーがスッキリとした印象だ。
「アイアンバーは、家族それぞれが手を拭くためのタオルを上に、バスタオルを下に掛けられるよう2段にしました」

バスルームには、掃除の手間を減らすひと工夫を。
「シャンプーなどバスルームで使うものがバラバラなので、それぞれカゴにまとめて洗濯機上の棚に置きました。入浴の際は銭湯のように、自分のカゴを持ってバスルームへ行くようにしたんです」と微笑む奥様。
棚を設けないバスルームは良く見るが、シャンプーや石鹸を置きっぱなしにしないこともバスルームを美しく保つ秘訣といえるだろう。

好みと希望はすべて「要望書」に盛り込んで

リノベーションで叶えたいことを具体的にするため、10枚以上に渡る「要望書」を提出したというK様。そこには好きなテイストと、似ていても好きではないテイストの画像がまとめられている。
「建築士さんに好みがきちんと伝わったようで、提案やアドバイスはすべて好みにピッタリでした」と語る。

「仮住まいに引っ越してのリノベーションは頻繁にはできないので、いずれやるかもしれないと思うところは、多少コストがかかっても今やったほうがいいと思いました」

この機会にとフルスケルトンにして、できることはすべてやり切ったというK様。おかげで気づかぬうちに破損していたダクトも新しくなり、24時間換気システムも導入。さらに断熱材の吹き増しとインナーサッシにしたことで、毎年滴るほど発生していた結露はまったく出なくなった。

無理かもしれないと自分で判断せず、やりたいことは全部伝えてみるのが一番と話すK様。
「建築士さんは自分たちが考える以上の案をくれるので、意外と何でもできるものだなと驚きました」と満足そうな表情だった。

BEFORE

AFTER

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