イメージソースはカリフォルニア郊外。あふれるグリーンと、味のある素材感が魅力。
物件概要
家族構成 | 2人暮らし |
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築年数 | 37年 |
間取り | 4LDK→3LDK+S |
専有面積 | 約80㎡ |
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工事費総額 | 約1430万円 |
種類 | 購入してリノベーション |
千葉県松戸市 H様
アメリカの音楽や古着が大好きで、とにかくアメリカっぽく、特にカリフォルニアっぽくしたかったというH様。
「海辺よりも砂漠寄りのカリフォルニア郊外にある、モーテルやダイナーをイメージしました」と旦那様。
家具の配置も含めて間取り図をご自身で描き、床や壁の色や、イメージに合う事例写真などを持って初回の相談会に訪れ、机にまとめあげた資料を出すと、
「立ち上がって、僕はやりたいことがあるんです!とプレゼンを始めたんですよ。実は私もそこで彼の希望の全容を知りました」と笑う奥様。
旦那様の熱い思いを受け、イメージについてはおまかせしたという。
リビングダイニングは、まるでアメリカのダイナー
SNSで見つけたというステンレスのキッチンと、建築士に提案されたモールテックスの作業カウンターは、見た目も使い勝手も良くて今ではお二人の一番のお気に入り。
「せっかくカッコよくなったので、並べる調理器具もこのキッチンに合うように買い替えちゃいました。ダイニングテーブルにはダイナーのように紙ナプキンを置いているんですよ」とニッコリ。
壁や天井は躯体現しに。天井を這う鉄管の無骨さもまたアメリカン・ヴィンテージ感にあふれている。
「躯体現しにすると、壁や天井がどんな状態かわかりませんよと言われましたが、それも味だなと思いました。
そんな好みを建築士さんが理解してくれて、フローリングにはラフな雰囲気が魅力の古材無垢材を勧めてくれました。傷など気にせず気軽に過ごせますし、ゴミや汚れも目立たなくて助かります。しかもすごく味があるでしょ!とても気に入っています」
しっかりと集中できるワークスペース
広々としたリビングには憧れたが、ワークスペースは集中できる場所にしたかったので、リビングとはしっかりと分けることにした。
ワークスペースの床は、建築士の提案でフロアタイルに。
旦那様は「本物が持つ味わいが好きな自分がフロアタイルで満足できるだろうかという心配もありましたが、掃除が楽だし、デスクチェアの動きがスムーズで気に入りました」と満足そう。
奥様は、古材のフローリングから無機質なタイルの部屋に移ることで、日常と仕事の切り替えが自然とできているそうだ。
ダクトレールは部屋のセンターに付けることを想定していたが、
「建築士さんに、もっとデスク寄りに付けた方が、手元が陰らないですよと提案されました。おかげで仕事がしやすいです」と笑顔。
事例を見て採用したというデスク前の有孔ボードには、好きな絵や時計、仕事道具などを掛けている。なお、有孔ボードは玄関土間にも採用。こちらはモーテルのようなキーホルダーを付けた鍵やキャップなどを掛け、使いやすい上に玄関に彩りも添えている。
ベッドルームはカリフォルニアのモーテルを再現
「寝室はカリフォルニアのモーテルの画像からイメージをまとめました。モーテルといったらやっぱりカーペットと木の家具ですよね。ベッドはこの置き方をすると通路がやや狭くなりますが、モーテルっぽさを重視しちゃいました」と旦那様。
飾られた絵は、趣味で絵を描くお父様にお願いして、カリフォルニアをコンセプトにしたCDのジャケットを模して描いてもらったそう。
夜はベッドに横になり、プロジェクターで壁にカリフォルニアの景色を映してくつろいでいるというお二人。
映像を流してもらうと、まるでモーテルの一室にいるような錯覚をしてしまった。
グリーンはプロの手でコーディネート
いくら内装に凝ってもカルフォルニアの雰囲気は出し切れないと感じていたH様。そこで、西海岸らしいヤシの木を置くことは決めていたという。
「自分で作った間取り案にも、ヤシの木を描いていました。そしたらプランナーさんが、グリーンコーディネートサービスがあると教えてくれたんです。
躯体現しはハードな印象を与えがちですが、グリーンのおかげでカフェやダイナーっぽい雰囲気に仕上がったと思います」と話す。
実はジャングルのようになってしまうのが心配で、提案より数を減らしたとか。ところがグリーンのある暮らしが気に入ってしまい、今ではグリーンをもっと買い足したいと思っているそう。
今はお水をあげながら、葉が増えた、昨日より伸びたと成長を見守るのが毎日の楽しみだとか。
「味がある素材を使った家と、日々成長するグリーン、そして私たち。一緒に暮らしているという感覚があってとても気持ちがいいんですよ。
今思えば、以前は家が使いにくかったので家事は義務感でやっていましたが、今はグリーンを育てたいし、家事をやりたいんです。ようやくきちんとした人間らしい暮らしになれたという感じがします」と奥様も微笑む。
コスト調整は物件購入の段階から心がけて
CD用の棚は旦那様のDIY。コストカットを考えてDIYにしたけれど、制作中は想像以上の大変さに「最初からプロに頼めば良かったと反省しました。DIYだって費用はかかりますし、靴の棚は結局あきらめて購入しちゃいましたから」と思い返す。
内装にこだわった分、間取りの変更は最低限に押さえ、メリハリをつけてコストを調整したというH様。それでも夢を叶えつつのコストカットはとても難しかったとか。
「新しい家に合う家具も一緒に購入しないと理想の家には届かないと思ったので、家具まで込みで予算を考えました。おかげでイメージはもちろん、サイズ感もピッタリです」
予算面では何よりも物件購入でコストを削れたことが大きかったと振り返る。
「私たちはまだ手を入れていない、古いままの物件を購入できたので、リノベーションに予算をかけられました。今はカリフォルニアの新築で暮らしている気分です」
知識がなくてもスムーズに完成
希望がハッキリとしていたので、打ち合わせはとてもスムーズだったとか。
「イメージがガチガチに決まっているのに、そこにサラッとアイディアをくれるし、生活動線や空間の使い方などはプロの視点で提案してもらいました」と振り返り、「打ち合わせは毎回楽しかった」と続ける。
「みんなとにかく人柄がいいんですよ。特にプランナーさんと建築士さんのやり取りは漫才コンビを見ているようで面白かったです。家が完成したら会えなくなるんだなと、ちょっと寂しかったです」
友人や知人にリノベ経験者がいないことから、夢物語のように感じていたというご夫婦だが、
「難しいことはプロが全部考えてくれるので、知識がまったくない私たちでもできました。満足度がかなり高い仕上がりになったので、これから友人や知人にリノベーションをお勧めする側に回ろうと思います」と笑う。
旦那様は完成した今になってインテリア熱が加速中。インテリア関係の動画を見るのが最近一番の趣味だそう。
奥様は「外出から帰るたびに、こんなに素敵な家に暮らしていいんですか?と思ってしまいます」と笑顔で家を見渡した。