音楽とアートな雑貨にあふれたこだわり空間は、まるでヨーロッパの童話の世界！

神奈川県横浜市　Ｋ様

常に良質の音楽が流れるリビングルーム

玄関のドアをくぐると、さっそく愛らしい飾り物が出迎えてくれる。
天井からはパステルカラーの雲がぶら下がり、キッチンにはイチゴや花模様のタイルが配されるなど、右を見ても左を見てもかわいらしさと温もりにあふれているＫ様のお家は、これぞリノベーションと言えるほど、たくさんのこだわりが詰まっている。

「家にいる間はいつも音楽をかけているので、最初から壁に高音質のスピーカーをつけてもらいました。配線は壁の中にあるので見た目はスッキリしています」

こだわりについて伺うと、旦那様が開口一番にリビングのスピーカーを示した。良質の音楽が流れるリビング。その隣には、旦那様のピアノやギターが並ぶ音楽室がガラス越しに見える。 

音楽室は旦那様が、それ以外は奥様とお母様が

「この部屋は下に駐車場がある1階で、さらに角部屋なので、ピアノが弾けるんです。とは言え、音楽室の扉は防音を考慮して、通常はベランダに使うサッシを特別につけました。音楽を思う存分楽しめる部屋があれば私は満足なので、あとは妻と母に任せました」 

楽器や機材が整然と並ぶ音楽室に対して、リビング・ダイニングや寝室はとにかくガーリー。まるで雑貨屋さんに足を踏み入れたようだ。それもそのはず、奥様は雑貨店に勤務されているという。 

「お店でも扱っているようなアンティークでかわいいものが普段から大好き。そして家にいるのも大好きなので、いるだけでテンションが上がる幸せな家にしたかったんです」 
終始ニコニコとうれしそうな奥様。一緒にインテリアを考えたお母様とも趣味はぴったりだったとか。 

個性的な壁と白い家具で、カントリーな雰囲気に

「壁が角張っているのはイヤよねって、角を丸くしたのは義母の提案ですが、私も同じことを思っていました。
それから、ゴッホの絵が描かれた壁紙も義母が選んだものです。個性的な壁紙ですが、この壁紙を使っている部屋の写真をインターネットで見られたのでイメージがつかみやすかったです。対角にある壁には、ゴッホの壁紙に合わせて水色のストライプを選びました」と奥様。

柔らかな弧を描くＲの壁に、複雑な柄の壁紙を貼ったのはなんと旦那様。
柄の継ぎ目もきちんと合わせた美しい仕上がりだ。なんとウォークスルークローゼットやキッチンに付けられた棚や、リビングで存在感を放つサイドテーブルも旦那様の作品だとか。特に、白く塗った木を使ったキッチンの棚は、Ｋ様ご夫妻のお気に入り。
「キッチンの棚や冷蔵庫ボックスは以前から使っていたものです。これらの棚がきちんと収まるようにと、寸法を測ってキッチンを設計してくれました」
室内のドアやキッチンにも同じような木目が使われ、全体にカントリーな雰囲気を演出している。 

時間はかかったものの、コストは予定通り

細かなこだわりポイントが多いので、予算や納期が予定通りに収まったのかが気になった。納期に関しては、急ぐ事情がなかったため特に気にせず、それよりもお気に入りの家にすることを重視したようだ。 

 「３月に物件を購入して、８月に入居となりました。予定より２か月くらい延びていると思います。
打ち合わせはいつも長くかかってしまい、同じ頃に打ち合わせを始めた別のお宅はもう工事に入っているのに、うちはまだプランが決定しないという状態で。でも、周りを気にせずに時間をかけて、本当に良かったと思っています。
予算は予定通りです。確かにお金をかけた部分もありますが、壁紙を自分で貼ったり、システムキッチンは既製品を使ったりと、抑えられるところは抑えました」 

収納内部の見えない部分はかなりシンプルな仕上げにするなど、こだわるところと、こだわらなくてもいいところ、自分でできるところなどメリハリをつけた結果、見た目よりもコストは抑えられているそうだ。 

思い描いたイメージを形にできた家

Ｋ様は、家を購入するにあたり、最初から中古物件をリノベーションすることしか考えていなかったという。
廊下やリビング・ダイニングを広く取りたいと思っていたＫ様。新築では間取りや導線が思うようにはいかない。そして何より、イメージを具現化した家で暮らしたかった。 

 「物件はインターネットで探しました。
打ち合わせには、家にある家具や雑貨の写真を持っていき、頭の中にあるイメージをいろいろと伝えました。建築士さんは、じっくりと親身に話を聞いてくれて、私たちのイメージをつかんでくれました。
フローリングやリビングのドアは、建築士さんが『きっと気に入ると思います』と提案してくれたものです。ドアノブはこちらで交換しましたが、イメージにぴったりの雰囲気のあるフローリングと、とてもかわいいドアですよね。本当に理解してもらえていると実感してうれしかったです。
かわいいものが大好きな妻は居心地が良さそうですし、私も音楽に没頭できます。
そして一緒にプランを考えた母も楽しそうで、家族みんなの夢が叶った家になりました。猫用の扉も付けたことですし、年内には念願の猫を迎えたいですね」