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マンションのリノベーションとローンの基礎知識

2017.08.11 2019.06.21

中古マンションは、すでに完成している新築とは違って、自分好みにリノベーションできるところがメリットの一つです。
マンション購入やリノベーションを検討する際に必要となるお金のことについて、住宅ローン基礎知識とリノベーションをする際のローンについてご紹介します。

住宅ローンとは?

住宅ローンとは、自宅の購入や新築、改築などの目的のために、自宅や土地自体を担保として金融機関から借り入れをするローンのことを言います。
住宅ローンは住宅金融支援機構や財形住宅融資、さらには各自治体が独自に行っている自治体融資などの「公的ローン」と、民間の金融機関が取り扱っている「民間ローン」の2種類に分類されます。かつて住宅金融公庫があった頃は、公的ローンを優先的に検討するのが一般的でしたが、住宅金融公庫の廃止に伴い、最近では民間ローンを組むのが一般的となっています。そのため、今回は民間の住宅ローンをベースに解説したいと思います。

住宅ローンの2つのメリットとは?

マイホームを購入する際に利用する「住宅ローン」は、他のローンと比較して何が違うのかご存知でしょうか。住宅ローンならではのポイントは、主に次の2点です。

その1:金利が低い
住宅ローンは自己の住居として購入することを条件に、非常に低金利でローンを組むことができます。例えば、不動産投資用の事業ローンの場合の金利は2~4%程度ですが、住宅ローンの場合は1%以下という低金利で借り入れることができます。

その2:返済期間が長い
住宅ローンは最長で35年という長い返済期間で借り入れることができます。返済期間が長くなればなるほど、毎月の返済額は減っていきますので、余裕をもった返済計画を立てることが可能になります。
このように、住宅ローンは低金利、長期返済というメリットがあるため、家計にも優しいローンなのです。さらに、住宅ローンはリノベーションにも応用することができます。

住宅ローンを応用した「有担保型リノベーションローン」

マイホームを購入して同時にリノベーションをする場合、それらの費用もまとめて住宅ローンで借り入れすることが可能です。
例えば、物件価格3,000万円、リノベーション費用500万円の場合、トータルで3,500万円の住宅ローンを組むことができます(不動産の担保価値によって、融資限度額は制限されます)。なお、デメリットとしては、ローンを組む際に自宅を担保として提供する必要があり、抵当権を設定することが必要になります。
ただ、これは単に住宅ローンを組む時も同じですので、さほど気にする必要はないでしょう。
また、購入と同時ではなくとも住宅ローンをリノベーションに活用する裏技もあります。それは「住宅ローンの借り換え」を利用する方法です。例えば、すでに所有している自宅に3,000万円の住宅ローン残高があるとして、500万円のリノベーションをするとします。この場合、別の金融機関で新たに3,500万円の住宅ローンを組んで住宅ローンの借り換えを行うことで、途中からでも住宅ローンをリノベーションに活用することができます。
ただし、ローンの借り換えには繰り上げ返済手数料や抵当権抹消費用などもかかってくるため、できれば購入時に活用した方が良いでしょう。

後日リノベーションをする際に活用する、「無担保型リノベーションローン」

購入と同時にはリノベーションをせず、数年後にリノベーションをする場合や、すでに所有している家をリノベーションするような場合は、住宅ローンでリノベーション費用を借り入れることができません。
この場合は、別途、「無担保型リノベーションローン」を利用しましょう。無担保型は、住宅ローンのように自宅を担保として提供する必要はありませんが、その分住宅ローンよりは金利が高くなります。
また、借り入れできる金額も500万円程度が限度額となっているケースが多いため、あまり大掛かりなリノベーションには向いていません。

リノベーションは、購入と同時にするのがベスト

マイホームのリノベーションにローンを活用する場合は、不動産の購入と同時にリノベーションをする方が、メリットの多い住宅ローンが使えるため有利です。また、反対に簡単なリフォーム程度であれば、無担保型リノベーションローンを利用すると、ローン審査も早く、抵当権の設定も不要なため便利でしょう。インテリックスでは、中古マンション・リノベーションに関する相談会も開催しております。お気軽にお問い合わせください。