トップメッセージ

30周年を迎え、この先の展望について コアバリューを原動力として、持続的な成長に向けホールディングス化に着手

平素より格別のご支援を賜り、深く御礼申しあげます。

本年の7月17日、当社は創立30周年を迎えました。

30年前、日本の住宅業界では新築信仰が強く、中古住宅流通マーケットはまだ整備されていないところから事業はスタート致しました。その中で、リノベーションという新たなカテゴリーを切り開くことができたのも、取引先やステークホルダーの皆様のおかげです。

また、創立30周年を迎えるにあたり、私たちはあらためて「Back to our Core Value(原点回帰)」を掲げてきました。私たちが大切にしてきたことは何か。それは、社員一人ひとりが持つ徹底した現場力と、変化の時代においても事業期間を徹底してきた実行力です。

具体的には、価値ある物件を見出す営業力、物件を甦らせる設計力、そしてお客様に引き渡した後のアフターサービスまで、一気通貫で事業を行う現場力。そして、事業期間を自ら律することで、市場の変化にスピーディーかつ柔軟に対応する。これらが、私たちの事業の継続性を支えてきました。

一方で、不動産・建設業界全体は今、深刻な課題に直面しています。人手不足、職人の高齢化、気候変動や災害リスク、さらには健康と快適性への新たな要求——これらは、一社単独では解決し得ない、社会全体で取り組むべき課題です。

私たちはこうした課題に対して、住宅価値の「オープン化」を進めながら、自らの事業で試行錯誤し、新たな商品やサービスを創出してきました。そして今、これまで蒔いてきた多くの種が、まさに花開こうとしています。そのタイミングで当社は今後、ホールディングス化を予定しています。

この体制のもとで、さらにスピード感のある自律的な経営を実現し、「From our Core, Forward.」——コアバリューを原動力として、よりダイナミックに未来へ展開していく段階に入ります。

代表取締役社長 俊成 誠司